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「社会性」は自然に身につけることができた

昔の日本はそのようなことはありませんでした。少子化どころか4人、5人兄弟があたりまえで、親の目が一人ひとりに届きませんから、子どもは子どもで社会を作り、その中でいろいろなことを学んでいました。そこでは子ども同士、兄弟同士のトラブルなどがいくらでもあり、子どもたちは子どもたちなりに、相手の表情や言葉で、人間関係などを微妙に感じ取りながら、いろいろ情報を分析して、より良い解決策を見つけていきました。そうしないと、子ども社会の中で生き残れないからです。学校の勉強は不得意な子どもでも、コミュニケーション能力、つまり「社会性」は自然に身につけることができたのです。自分の属する社会の中で生き抜くため、脳は算数の問題を解くのと同じように、過去の経験を分析し、どの方法で解答すればいいのかを考えます。むしろ勉強よりも高等な演算を自動的にやっていると言ってもいいでしょう。