サイバー世界における事業モデルが、リアルワールドにおいての従来の展開とは全く異なるものであるといった場合には、全く別のブランド名を付して展開し、既存ブランドとの連想を促すよう、一つの企業のなかでのコーブランディングを行うという方法を選択するのも有効な手段です。先のシティバンクを例にとってみましょう。先ほど紹介した、ビズドードットーコムは、確かにフンティというブランドを付さない形でこれまでの事業ドメインから少し離れた領域における事業展開を進めています。ただし、ビズドードットーコムのウェブサイトを見てみると、シティバンクのロゴマークが厳然と付されているのがわかります。すなわち、「これはシティグループのメンバーである、シティバンクが提供しているサービスです」と、シティバンクとの密接なつながりを明確に顧客に示すメッセージを載せているのです。このようなコ≒ブランディングを通じて、シティバンクとしては、これまでのリアルワールドでの個人向け金融サービス事業とは異なる事業についてもシティバンクの傘下事業としての顧客への保証をすると同時に、このような新しい展開を行っていることを訴求することによってシティーブランド自体の進化への貢献を図ることも狙っているのです。