「低温発火」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?こんな例があります。ガスコンロの協の壁がステンレスで仕上げられていた、ある台所で火事が発生したのです。しかし、その時間の台所ではすでに火を始木したあとでした。調査の結果、台所の間仕切り壁付近からの出火と断定されたのですが、コンロ脇の壁が火に強いステンレスで仕上げられていて、その下地が九ミリ厚の合板だったのです。つまり、「表面のステンレス板が熱くなり、その熱が下地の合板に伝わる」という、この状態がくり返し長時間にわたったため、合板の組織が炭化してしまったのです。
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そして、それが発火し、さらに周辺の柱や、そのほかの木部へと広がったのです、火気には万全に見えるタイル仕上げでも、下地が可燃物である限り、危険性は同じです。石こうボードでも、やはり、安全とはいえません。ボードの表面には紙が張ってありますが、これがくせものなのです。壁の反対側に手をあてると熱くなっている、という体験をした人も多いでしょう。やむをえずにコンロと壁が近接している場合には、下地の材料が何であるかの確認をしておきたいものです。もし危険が想定される場合は、「珪酸(けいさん)カルシウム板]や「スレート板」などを下地に使用しましょう。これはコンロ回りだけでなく、ストーブ(とくに火力の強いだるまストーブなど)や暖炉の周辺も同じです。