空気を入れ換えるためにはどうすればいいか。もっとも手っ取り早いのは、窓を少し開けること。窓を開けて風を入れればいいのだが、ちょっと待て、である。せっかくすきま風が入らないようにしたのに、窓を開けて暮らしたらなんの意味もない。そこで考え出されたのが、「強制換気方式」とか「機械換気方式」というもの。それを活用した「24時間換気」が当たり前の設備となった。その仕組みを簡単にいうと、室内でファンを回して室内の空気を追い出し、外の新鮮な空気を取り込むというものだ。ファンは低風量で、皆も静か。それを自動運転で24時間作動させ、絶えず空気を入れ換えるようになった。この24時間換気装置により、室内の結露も低減された。マンションの室内で結露が生じるのは寒い冬。冬になると、壁や窓が外気の影響を受けて冷たくなる。そこにストーブで暖められた室内の空気がぶつかると結露が生じた。壁の結露は断熱材を入れることで低減された。しかし、窓は結露しやすかった。窓が結露でビショビショになると、水滴が床に落ちる。すると窓や壁と接する床が腐ってくる。この結露を防ぐため、複層ガラスなど断熱性の高い窓が開発されたが、24時間換気装吐があると、複層ガラスでなくても結露が生じにくくなった。これが21世紀になってからの動きである。ところが、それでもまだ問題があった。単純に外気を取り入れると、夏は暑い空気が入り、冬は冷たい空気が入ることになる。そうなると、冷暖房効率が下がる。非省エネである。